新バージョンのキーエンス社製VL500シリーズを導入しました
共和工業所では、新バージョンの3Dスキャナ型3次元測定器であるキーエンス社製VL500シリーズを導入しました旨をご報告させて頂きます。新しく導入した3次元測定機では、リバースエンジニアリングのためのスキャンだけではなく、測定機としても信頼性の高いデータを提供できるようになったことが大きな特徴です。
今後はさらにリバースエンジニアリングや高精度の測定面において、お客様のお役に立てるようになりました。
スキャンの精度が上がり、より高精細なスキャンデータの作成が可能
新バージョンの測定器で取得したデータは、簡単な操作でより高精度の2D・3D測定が可能となりました。測定精度は±10μmとされ、繰り返し精度は2μmとなります。さらに、VL-570は国家基準のトレーサビリティに対応した精度保証まで行っております。
パターン光での測定となるため、通常の接触式3次元測定機では届かないような複雑な形状の測定も可能になり、時間の大幅短縮に繋がるように感じました。また、取得した3Dデータから計11種類の幾何公差測定が可能なため、全体のうねりや反りなども一瞬で捉えられるようになっています。
リバースエンジニアリングの分野においても、スキャンデータからの3DCADデータ化・2D図面化のスピードアップにより、更なる活躍が見込めるようになりました。前バージョンではなかなか再現しづらかった内径の形状や細かい形状の再現度向上にも繋がっています。
図面データや現物での比較測定機能がグレードアップ!
新バージョンの3Dスキャナ測定器の新機能として、CADデータとの比較測定ができるようになりました。設計した3D-CAD データと取得したデータを照合できるようになったことで、設計に対する現物の仕上がりを見える化し、解析時間の向上やこれまで気づけなかった不具合も確認できるようになっています。
また、現物との比較測定機能も導入しており、解析が難しいとされる同一ワークにおける使用前後の形状変化も、より正確に分析できるようになりました。3Dデータがない製品でも、マスターとなる製品と比較して、瞬時に不具合や形状変化の程度を解析が可能です。
お困りごとのある方は気軽にご相談下さい
新バージョンのVL500シリーズ3Dスキャナ型3次元測定機では、リバースエンジニアリングのためのスキャンだけではなく、測定機としても信頼性の高いデータを提供できるようになったことが大きな進歩といえるでしょう。
弊社ではリバースエンジニアリングでのスキャンから製品製作までの全ての工程において、より品質の良いものがご提案できるようになっております。製品の3次元測定やリバースエンジニアリングでお悩みの方は、この機会にぜひご相談下さいませ。