機械加工,旋盤加工,フライス加工,マシニングセンタ,共和工業所

金属加工の種類その2「旋盤加工とフライス加工」

機械加工の代表的な加工方法

機械加工の代表的な加工方法としては、切削加工、研削加工、放電加工の3つがあります。

今回は、そのうちの「切削加工(刃物状の工具を使って加工物から不要な部分を削って除去することで形を作る加工方法)」の代表的な加工方法である「旋盤(せんばん)加工」と「フライス加工」について説明します。

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旋盤加工とフライス加工の特徴

同じ金属加工の切削加工と言っても、旋盤加工とフライス加工では、まったく異なる動きで部品を製造していきます。そのため、金属加工の現場では、金属の切削加工でも、加工する部品によって、旋盤加工とフライス加工を使い分ける必要があります。

【旋盤加工】
旋盤加工とは、旋盤という機械を使用します。旋盤の主軸(じく)に材料の金属をつかませて回線させ、その回転している金属に切削工具(ドリルなど)を移動・接触させて加工する方法です。

【フライス加工】
フライス加工は「フライス盤(ばん)」という機械を使用します。フライス盤は、金属が回るのではなく、切削工具を回転させて削っていくことで、目的の形状に仕上げる機械です。旋盤加工が材料となる金属を回転させている間に、切削工具を移動・接触させて加工するのに対して、フライス加工は、材料の金属をテーブルに固定した状態で、回転する切削工具を当てながら、テーブルを移動させることで加工します。

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旋盤とフライス盤の特徴を併せ持つ複合加工機(複合旋盤)

一昔前は、丸物の部品は旋盤加工、旋盤でできないものをフライス加工やマシニングセンタによる加工で別々に仕上げていくのが一般的でした。しかし、それぞれの工程で機械を変えると、製品を動かすので図面より微妙なズレが生じる可能性がありました。
そのため、近年では、旋盤とフライス盤の特徴を併せ持つ複合加工機(複合旋盤)と呼ばれる工作機械を使用する機会も増えました。

私たち、共和工業所では、複合旋盤『オークマ社製MULTUS(マルタス) U4000』を導入しています。このオークマ社のMULTUS U4000は、シャフトやノズル、ボルトやコネクタなどのいわゆる「丸物」の製品を回転させて加工する旋盤加工、金属を削って目的の形に仕上げるフライス加工以外に、斜め方向からの加工がワンチャッキング(同時)加工もできます。
MULTUS U4000は5軸加工にも対応しているので、旋盤加工をしつつ、斜め方向の穴を空ける加工、内外径にキー溝の加工などもできます。

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