リバースエンジニアリングで製品の復元ができます
劣化してしまった製品や部品から設計図や必要な材料などを推測し、完全な状態の製品を復元するリバースエンジニアリング。共和工業所のリバースエンジニアリングは、主に鉄やステンレス・アルミなどを中心とした自動車・造船業界での少量・他品種・高精度な加工や試作品の制作などを行っています。今回は弊社のリバースエンジニアリングが具体的にどのような流れで進んでいるのか、ご紹介いたします。
スキャンから加工までの具体的な流れ
今回は部品の製造が終了した、古い部品のリバースエンジニアリングを例にお伝えいたします。図面にも形状の詳細が描かれていなかった場合、まずは旧品をスキャンする工程から製作が始まります。大まかな流れは以下の通りです。
- ・ご相談を受け、旧品を受領
- ・旧品・従来の製品を3Dスキャンでデータ化
- ・リバースモデリングソフトを使用し、3DCADデータ化
- ・スキャンした実物とモデリングしたデータに齟齬がないか確認するため、測定ゲージ・検査ゲージを作成
- ・実物とズレなく一致するかゲージを確認
- ・3DCADデータを使って加工のプログラミングを開始、テスト加工を行う
- ・試作品の完成
- ・納品
リバースエンジニアリングでは、弊社の最新の技術や機械を駆使して製品の計測を行います。初期の工程としては、高性能の3Dスキャナを使用して、製品から図面データを書き起こします。近年では破損・欠損した部品や製品であっても修復し、完全な状態の図面を起こすことが可能となってきています。正確かつ再現度の高い図面ができれば、あとはこっちのもの。図面をもとに加工用のマシンを使って精密加工を施し、もとの製品を再現するのです。
図面がなくても諦めず、気軽にお問い合わせ下さい
今回はリバースエンジニアリングという技術を使って、壊れてしまった製品を再生したいとお考えのお客様のために実際のリバースエンジニアリングの流れをお伝えしました。
ご依頼の際は、製品と図面(データまたは紙)の両方、また完全に近い状態の現品があることが望ましいですが、図面がなく、製品も原型をとどめていないという難しい場合でも受付しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。創業70年の歴史を支える職人の腕と最新の技術を駆使して、できる限りご対応いたします。
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